子どもが歯医者を嫌いになる原因の多くは、
実は “歯医者そのもの” ではなく 親の声かけや対応 にあります。
もちろん親御さんは悪気がないし、
「子どもに頑張ってほしい」「怖がらせたくない」という優しさが根底にある。
でもその“優しさの掛け方”が逆効果になることが多いんです。
歯科衛生士としてたくさんの親子を見てきた経験から、
よくあるNG行動と正しい声かけをまとめました!
①「痛くないよ」と先に言ってしまう
子どもは“痛い”“痛くない”にとても敏感。
親が先に「痛くないよ」と言うと、
- ちょっとチクッとしただけでパニック
- 手で口を抑えて
「もうやらない!!帰る!!」 - 一度スイッチが入ると、もうどうにもならない
ということが本当に多いんです。
▶ 正しい対応
- 「一緒に頑張ろうね」
- 「手つないでていいよ」
- 「終わったら先生が上手だったって言ってくれるよ」
“痛い・痛くない”を断言しない方が、子どもは落ち着きます。
②子どもが嫌がるたびに抱きしめる
もちろん不安な子を抱きしめるのは自然。
でも、頻繁に抱き寄せてしまうと…
- 施術が全く進まない
- 子どもは「抱きつけば逃れられる」と学習する
- タイミングを逃して“完全崩壊”する
歯科衛生士としては、
嫌がってしまう前の短時間で済ませるのが一番安全です。
▶ 正しい対応
「ちょっとの間だけ貸してください!
嫌がり始める前にフッ素塗って、5分で返します!」
と言いたいレベル(実際かなりある)
③暴れてないのに急に押さえつける
これ、意外と多いです。
- 子どもが普通にできている
- 私たちも褒めてる
- その状態なのに突然、親が腕を抑える
すると…
子ども『なんで!?怖い!!』 → 泣く → 歯医者嫌いに直結
結局、母子分離にしたらスムーズにできたというケースも多い。
▶ 正しい対応
できているなら、そのまま任せてほしい!
必要なときはスタッフが声をかけて誘導します。
④「小さくして」の指示を無視して“親が勝手に”大きく開けさせる
治療部位によって、
**大きく開けるより“少し閉じたほうがやりやすい”**ことがあります。
頬粘膜が引けて視界が開くためです。
子どもに「小さくしてね」と伝えてできてるのに、
親がスマホ見ながら片手間で
「大きく!ほらもっとあーんしなさい!!」
いや、
そこ小さくで合ってるやつーーーーーー!!!
って内心叫んでる。
▶ 正しい対応
歯科スタッフの指示を最優先でお願いします🙏
治療の安全性にも直結します。
⑤「もうお菓子禁止!!」と怒る
これもあるある。
虫歯=お菓子
のイメージが強いから仕方ないんですが、
実際は
お菓子の有無より、仕上げ磨きのほうが100倍重要。
そして“禁止する”と…
- 子どもは怒られたくない
- 隠れて食べる
- 親に言えなくなる
- 発見したときには腫れて痛くて眠れないレベル
というケース、本当にあります。
▶ 正しい対応
- 「お菓子の時間を決める」
- 「寝る前は食べない」
- 「毎日仕上げ磨きする」
これが最強です。
まとめ:親の声かけ1つで子どもは歯医者を好きにも嫌いにもなる
歯医者に慣れていない子は、
怖いのが当たり前。
親御さんのちょっとした声かけで、
子どもはスッと落ち着くし、がんばれるようになります。
私たち歯科衛生士も、
「どうしたらこの子が1番がんばれるか」
を毎回考えながら対応しているので、
どうか少しだけ、私たちに預けてくださいね。


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